第64回 心体の緩め方 が わから〜ん

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第64回 心体の緩め方 が わから〜ん

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健診に行った帰り道、ふと「体を緩める」ことを思い出していました。妻が教えてくれた不思議な方法を試してみたら、びっくりするような体験をしたんです。最初は「本当かな?」って半信半疑でしたが、実際にやってみると..

額に三角形を当てると体が緩む?嘘みたいな本当の話

額に三角で緩む / Generated by PixAI

妻が「錬堂塾」という塾の動画を見せてくれたんです。寝る前と起きた後に5分ぐらいでできる、体の歪みを取る方法を紹介していました。

その中で一番驚いたのが、両手のひらで三角形を作って額に当てるという動作。ドラゴンボールZの「気功砲」みたいに、手のひらを前に向けて三角を作るんですよね。それを額に当てて深呼吸すると体が緩むんだそうです。

「なんで緩むのか、実はよくわかっていない」と塾長さんも言っていました。でも面白いのが、これって白装束の三角の布と同じ形なんですよ。死後硬直を防ぐ効果があると言われているあれです。幽霊の額についてる三角の布、縁起が悪いとされるあれと同じ原理らしいんです。

実際にやってみたら、本当に違った

その動画では、三角形と丸(輪っか)で実験していました。あぐらをかいた状態で斜め前に前屈して、肘を床につけようとするんです。

丸を作ると肘がきっちりつかないのに、三角だとつくんですよ。しかも何回か繰り返してみても、やっぱり三角だとつくけど丸だとつかない。「慣れただけでしょ」と思って順番を変えてやってみても、同じ結果でした。

それだけじゃありません。三角を額に当てた瞬間、なんというか、背筋のあたりから肩にかけて、ざわざわっとした気持ちよさが広がるんです。じわじわっと、ビリビリっとした感覚。

スピリチュアル?いや、体感できる不思議な感覚

これって体感したことない人からしたら、嘘みたいな、不思議なスピリチュアル的な話に聞こえるかもしれません。

でも私は『エレガント・シンプリシティ』や『ニュー・アース』、『今日、誰のために生きる』といった本で、こういう体の感覚についてすでに学んでいたので、「ああ、これか」とすんなり受け入れられました。

最近読んだ森井先生の『美しい神社』に関する本では、ヨガやヒンドゥー教で語られる心の構造——マナス、ブッディ、アハンカーラ、チッタ——について書かれていました。マナスというのは頭のてっぺんにあって、自由で解き放たれた時に開く部分なんだそうです。

もしかして、この手のひらの三角形が、ちょうどそのマナスに響いているのかもしれない。だから体が緩むのかな、と思ったんです。

参考

心の緩め方

心が締まると、全てが固くなる / Generated by PixAI

体を緩める方法はわかりました。じゃあ、心を緩めるにはどうしたらいいのか?

私がやっている方法は、体の動作というより心の使い方、気の持ちようなんです。それは、緊張している自分を認める、許すということ。

緊張しやすい人って、緊張することを「いけないこと」だと思っているんじゃないでしょうか。「どうしよう、どうしよう」って焦って、緊張している自分にダメ出しをしている。緊張を悪だとして、なかったことにしようとする。

でも、それって逆効果なんですよね。「いやいや、緊張してないし」って強がったり、無理やり平静を装ったりすると、余計に緊張が高まってしまうんです。

「緊張するよね、人間だもの」でいい

だから私はこう思うようにしています。

「緊張してる。そりゃ緊張するよね。だって偉い人の前で話すんだもの。大勢の前で話すんだもの。失敗するかもしれないことに挑戦してるんだもの。人間だもの、緊張するよね

体が震えてたり、足がガクガクしてたり、かっこ悪いかもしれない。でも、かっこ悪いのも自分。仕方ないよね、って。

「男だから」とか「大人だから」とかで、弱い自分やダメな自分を否定するんじゃなくて。卑下するんでもなくて。ただ、「緊張するよね、こういう状況だしね」って許す

そうすると、ふっと緊張が緩むんです。不思議なことに、本当に緊張するであろう瞬間に、平気になるんですよ。

電車の中で感じた、恐れを緩める

もう一つ、似たような体験があります。

私は月に1回ほど友人と飲み会をするために、実家からJRで高知市へ向かうんですが、電車の中って知らない人と向かい合うじゃないですか。私、人混みが苦手で、目のやり場に困るんです。

スマホをずっと見ているのも嫌だし、今ここを感じながら移動したい。景色を見たり、周りを感じたりしたいんですよね。音楽で耳を塞ぐと、どこについたかわからなくなるのも怖いし。

でも、例えば前に座っている友人同士のグループとか、連れ立って話している人たちがいると、なぜかすごく緊張してしまうんです。別に何もしてこないのに、怯えてしまう。

私は斜視なので、実際に見ている方向と目の位置がずれる。だから見てないのに「こっち見てる」って思われることもあるかもしれない。それが怖くて、どこ見ていいかわからなくなる。

怖がっている自分を認めたら、楽になった

そんな時、さっきの緊張の時と同じように考えてみました。

「何が怖いのかな?変なやつだって思われるのが嫌なのかな?マナー違反で責められるのが怖いのかな?」

そして、「でも失敗するよね。怖かったりもするよね」って認めるんです。

すると、ふっと肩の力が抜けて、楽になりました。なんか勝手に目の前のグループのことを決めつけていたんですよね。「こっちのことを変に思ってるんじゃないか」って。

でも、「思われてもいいじゃないか。違う人間だから、自分の思い通りにならなくても、しょうがないじゃないか」って思った瞬間、気が緩んできたんです。ただそのままに流せるようになりました。

体も心も、緩めることを許してあげよう

緩めて許して幸え給へ / Generated by PixAI

体の緩め方も、心の緩め方も、結局は「認めること」「許すこと」なのかもしれません。

額に三角形を当てるという物理的な方法も、緊張している自分を認めるという心の持ちようも、どちらも「本来の自然な有り様でいい」という許しから始まっている気がします。

スピリチュアルだとか嘘だとか疑うよりも、まずは一度、試してみてください。

あなたの体も心も、きっと緩めてもらえることを待っていますよ✧

参考

神の国日本の美しい神社 神々と共に歩む最高の人生 | 森井 啓二(著)

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マナス、ブッディ…などの言葉の引用元です。

P.40「第一章 知られざる神社の心得」より『「心」とは神様からの贈り物』で説明されています。サンスクリット語らしいですね。

著者の森井氏は獣医師でありながら、日本の神道のみならず、高い視点で神様を捉えているようです。なので、この本でもヨガや仏教、スピリチュアリティの内容が多く引用されています。

この本、深すぎてまだ全然理解できていませんが、

  • 実は「神社と身体の構造は対応している」とか
  • 宇宙に霊的周期がある
    • 現在のひとつ前が、人が神から最も離れて物質世界に没入するカリ・ユガ期
      • 資本主義一辺倒の臭いがしますね
    • 今は、神を外界の遠くに認識するドワパラ・ユガ期
      • この期に、神との関係を保つための機能が実は神社なのだとか!

とまあ、読めば読むほどに複雑でありつつも、深い視点が得られる本です。寝る前に読むと頭が覚醒してしまうことがあるので、要注意。

Podcast-BGM:「ソメイヨシノ」by BGMer(ビージーエマー)