2026年あけましておめでとうございます。
今年も「暮らしをアートに」を合言葉に、日々の何気ない瞬間を大切に紡いでいきたいですね。
私は今、高知駅の北側にあるベンチに座り、キリッとした冬の空気を感じながらこの記事になる音源を収録しています。少し寒いですが、新しい一年のテーマが決まったこの高揚感を、鮮明なうちに残しておきたくて。
今年の私のテーマは、「善悪共巡(ぜんあくきょうじゅん)」です。
コンテンツ
善悪共巡:対の勾玉のように、両方が巡り続ける世界
「善悪共巡」とは、文字通り「善も悪も、共に巡っているのが当たり前である」と認めるスタンスを指します。
東洋の思想にある「太極図(陰陽の勾玉のような図)」を思い浮かべてみてください。
真っ白な部分の中にも小さな黒い点があり、真っ黒な部分の中にも白い点が残っています。
世界は決して「真っ白」や「真っ黒」に染まり切ることはありません。
必ず両方が存在し、互いに混ざり合いながら循環しているのです。
悪を完全に追い出そうとするから、心は苦しくなる
私たちは無意識のうちに、「良いこと(善)」だけを身の回りに集め、「悪いこと(悪)」を自分や社会から完全に排除しようとしてしまいがちです。
- 他人の欠点を見つけては「あの人は悪いやつだ」と決めつける
- 自分の失敗やネガティブな感情を「あってはならないもの」として蓋をする
- 世間体を気にして、「誰かに迷惑をかける自分は悪だ」と罪悪感で自分を縛り上げる
しかし、そうやって「悪」を責め、排除しようと躍起になればなるほど、不思議とストレスは増え、視界は狭まってしまいます。
他人の「悪」を棚に上げて自分を正当化しようとするのも、どこか心苦しいものですよね。
万事塞翁が馬 の心持ち
老師の「無為自然」にもつながりますが、や「塞翁が馬」(『淮南子』人間訓より)という教えがあるように、起きた出来事が最終的に「善」となるか「悪」となるかは、その瞬間には誰にも分かりません。
良いことが起こって浮かれていたら、それがきっかけで失敗を招くこともある。最悪だと思った出来事が、後に大きな幸運の種になることもあります。
だからこそ、何かが起きたときに一喜一憂しすぎず、「あぁ、今はこういうことが起きているんだな」「そうかもしれんな」と、一度そのまま受け止めて、あるがままに生きてみる。
この「一旦受け入れる」というクッションを置くだけで、執着が消え、驚くほど視界がクリアになります。
※音声中では、老子の言葉だと思っていました、ゴメ茶ー(^^;
闇があるからこそ、光が際立つ
サティシュ・クマール氏の著書『エレガント・シンプリシティ』の中には「闇を友とする」といった考え方が登場します。
私たちは夜の闇や死を恐れますが、夜がなければ昼の明るさを知ることはできず、死があるからこそ「生」が輝きます。
同様に、自分の中にある「惨めさ」や「ネガティブな感情」を排除せず、それも自分の一部として認めると、自然と他の素敵なことにも目が向きやすくなるから不思議です。
昨年の私のテーマは「参入楽位(惨めさを受け入れ、楽しくなす)」でしたが、今年の「善悪共巡」はそれをさらに深め、抽象化したものといえます。
自分の中のドロドロした部分も、他人に対するモヤモヤも、排除すべき敵ではなく「共に巡る巡礼者」のようなものだと捉えてみてください。
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読むたびに違った気づきが得られるスルメ本(いつも言ってるw)
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幸せになる ではなく 幸せに気づく 一年に
北欧の言葉で、ハッピー(Happy)の語源は「起きる(Happen)」や「気づく」といった意味合いを含んでいるそうです。
つまり、幸せとは求めて手に入れるものではなく、ふと、幸せであると「気づく」もの。
善も悪も、光も闇も、すべてがそこにあると認めたとき、私たちは初めて
「あぁ、今この瞬間、自分は幸せだったんだ」
と気づくことができるのではないでしょうか。
2026年を心地よく過ごすためのヒント
もし今年、あなたに何か「悪いこと」が起きたなら、こう自分に語りかけてみてください。
- 「排除しようとしなくていい」
- 悪い感情が湧いても、それを消そうとせず、ただ眺めてみる
- 「迷惑をかけてもいい」
- 過度な罪悪感で自分を縛らず、お互い様だと思って少し肩の力を抜く
- 「視点をフラットにする」
- 「これは本当に悪なのだろうか?」と思い込みを一度手放してみる
結びに
「善」だけを求めて息を切らすよりも、白も黒も抱えたまま、ゆったりと時代の波を巡っていきましょう。
悪と決めつけて排除しようとする心の癖に、少しだけ注意を払ってみると、去年よりもずっと安らかな一年が過ごせるはずです。
皆さんにとって、2026年が「幸せに気づく」喜びに満ちた年となりますように。
今年もよろしく、暮らしをアートにしていきましょう✧