第54回 誰かへのイラつきの抑え方 が わから〜ん

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私たちはどうしても、周りの人にイラっとすることがあります。特に職場や家族など、簡単に距離を置けない関係だと、そのイライラが積もり積もって大きな問題になりかねません。今回は、私自身が最近経験した「誰かへのイラつき」とその対処法について、リアルな体験をもとにお話しします。

感情は理屈で抑えようがない

感情のコントロールは難しいもの。誰かに対してイライラを募らせ、「あいつはこうに違いない」と決めつけてしまう。変えられない他人や過去の出来事に対して、わかっていてもついつい腹を立ててしまう。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。

仕事でのイライラ事例 – 期待と現実のギャップ

実は最近、私自身が仕事上で小さなトラブルを経験しました。ある人に仕事をお願いしたところ、出てきた結果が期待とはかけ離れていたのです。

「もう少し主体的に考えてほしかった」
「私の指示通りにしかやっていない」
「こんなはずじゃなかった」

そんな思いが湧き上がり、がっかりしてイラついていました。ちなみに、怒りというのは二次感情です。まず一次感情として「がっかりした」「悲しかった」という気持ちがあり、それが「怒り」という形で表れるのです。

「惨めさを受け入れる」という解決法

惨めさを受け入れる/generated by PixAI

どうやってこの怒りを収めたのか?答えは「惨めさを受け入れる」ことでした。

「これなら私が自分でやったほうが良かった」
「相手に説明した時間が無駄になってしまった」
「期待して頼んだのに、全くやる気を感じない成果だった」

こういった「惨めさ」とも言える感情を、まずは素直に認めてみる。胸に手を当てて、この気持ちをちゃんと受け止めると、不思議と落ち着きが戻ってくるんです。

ただし、ここで注意してほしいのは、「惨めさを受け入れる」というのは、受け入れるまででいいということ。「私はこんなにかわいそうな人間なんだ」と自己憐憫に浸る必要はありません。

逆に、「こんなことは許せない」とか「楽しいことだけ考えよう」と感情に蓋をしてしまうと、隠した気持ちはどんどん膨らみ、いつか「エゴの爆発」を引き起こします。それが全く関係ない相手に向かったり、いらぬ誤解や思い込みを生んだりするのです。

自分の責任を見つめ直す

感情を受け入れた後、冷静に考えてみると、実は私の指示の出し方に問題があったことに気づきました。スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」では、仕事の任せ方(デリゲーション)について重要なポイントが述べられています。

細かく「これやっておいて」「あれやっておいて」と指示するのではなく、以下のことをちゃんと伝えるべきなのです。

  • 目的や方向性
  • 使っていいリソース
  • 基準
  • 結果がどうだったかのフィードバック

振り返ってみると、私はこの件に関して目的をきちんと伝えていませんでした。相手にもっと明確に伝えるべきだったのです。

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権利と責任はコインの表裏

人間関係の中でよく忘れがちなのが「権利と責任」の関係です。これはいつも話しているテーマですが、権利があるならそれに伴う責任も負わなければなりません。これらはコインの表と裏のような関係なのです。

責任を引き受けることで、初めて自由が手に入る。イライラしている時、私たちは自分の権利(こうあるべきだという期待)ばかりに目を向けがちですが、その裏側にある責任(自分は何をすべきか)については見落としています。

自分を責めるというよりも、ちゃんと「自分に責任がある部分」を引き受ける。そうすることで、状況を変える力も手に入れるのです。この視点の転換こそが、他人へのイラつきを抑える上で非常に重要なポイントになります。

他人は天気と同じ、コントロールできない

そして、最後に重要な気づき。過去のことは変えられません。また、他人の行動はコントロールできません。

他人というのは天気と同じようなもの。「晴れろ!」と思っても雨は降るし、「雨よ降れ」と思っても晴れるかもしれない。そう考えると、他人を思い通りにしようとするのがいかに無駄なことかわかります。

だからといって、他者を無視したり、「言うこと聞かないならどうでもいい」という態度を取ったりするのではなく、相手の気持ちを汲みつつ、お互いがウィンウィンになる方向を提案し続けることが理想的です。

自分にできることを見つける

雨が降るなら傘を/generated by PixAI

最終的には、「自分は何ができるか」という視点に立ち返ることが大切です。他人にイラついている時間があるなら、自分自身の行動を見直してみる。

理想が100で今の自分が0だとしたら、いきなり100に到達することはできません。でも、0から1に進むことはできるはず。その1ずつの積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。到達できなくても、今より少しずつ良い状態に近づいていくことができるのです。

まとめ:イラつきを抑える3つのステップ

  1. 自分の「惨めさ」をまずは素直に受け入れる
  2. 他人は思い通りにならないものだと理解する
  3. 自分にできることは何かを考え、小さな一歩を踏み出す

人間関係でのイライラは誰にでもあること。完璧を求めず、できることから少しずつ改善していく姿勢が、結局は自分自身を楽にしてくれます。あなたもぜひ、次にイラッとしたときは、まずは深呼吸して自分の感情と向き合ってみてください。思いがけない気づきがあるかもしれませんよ。

自己の感情と向き合えたら、僅かな一歩を/generated by PixAI
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第54回 誰かへのイラつきの抑え方 が わから〜ん
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